2025/1/1UP
今年のニュースは?
今年も、はや師走。年々1年が過ぎるのが早くなっているように感じます。実はこれ、「ジャネーの法則」と言うのだとか。フランスの哲学者が発案したもので、時間の長さの感じ方は年齢に反比例するとのことのようです。まぁ、法則などと大仰に言うほどでもない気もしますが。
手帳をめくりながら今年を振り替えると「こんなこともあったな」と思いつつ「あれ、これって今年だったっけ」と思うこともしばしば。人間の記憶なんていい加減なものだと痛感する年の瀬ですが、みなさんにとってのニュースや思い出は何かあったでしょうか。
家族や友人、仕事はもちろん、思い出の旅行や食事、新たに始めたことなどもあったかもしれません。ちなみに、私はゴルフを始めました(まだ3カ月ですが…)。角田市内にゴルフ場があることを考えると、支局生活3年目で今更と言われてしまいそうですね。ただ、始めてみると難しいものの、多くの人が夢中になるのもうなずける魅力に気付かされます。やはり、何事もやってみないと分からないものだと感じています。
では、角田市における今年のニュースは何でしょうか。取材をしていて印象的だったのは、阿武隈急行を巡る一連の議論だったかな…と勝手に考えました。
厳しい経営が続く阿武急を巡っては、バス転換なども含めた可能性の方策についての議論が昨年から続いていました。そして、今年10月、ようやく宮城県側でも鉄路を維持する方向性が決定。ただ、利用者数が柴田町に比べて多い角田市と丸森町は、阿武急に拠出する負担金は増えることが既定路線となっています。
一連の過程において、角田市は現時点で鉄路を手放すことは考えにくい状況だったと思います。角田駅を中心に一定の需要がある現状を踏まえれば、廃線は難しいところ。ただ、未来永劫存続させていくには、あまりに乗り越えるハードルが高いのも事実です。今後も大きな金額の負担金を出していくことを考えれば、「とりあえず残した」は許されません。存続させた判断をしたからこそ、行政と市民が一体となって向き合わないとなりません。
今年の元旦は能登半島地震がありました。まだまだ復興の途上にあるなかでの年越しは、現地に住む人々にとってはつらいものです。2025年は、のんびりと過ごせるような温かなニュースを伝えられるといいな―。暖かい自宅で過ごせることに感謝して新年を迎えたいと思います。
末筆になりますが、今年も皆さまにはお世話になりました。それでは良いお年を。
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市幹部らにプレゼンする
角田高家庭部の生徒たち(奥) |
