2024/7/1UP
課題の下半期
早くも1年の半分が過ぎました。車に乗り降りする度に感じるムワッとした暑さ。今夏の気温はいったいどこまで上がるのだろうと考えてしまいます。今から暑いなんて言っていたら、と思いつつエアコンのリモコンに手が伸びてしまいます。
1カ月前の話になって恐縮ですが、「拡大移動支局・角田ウイーク」はお楽しみいただけたでしょうか。取材にご協力いただいた皆さまにはこの場を借りて御礼申し上げます。 ウイークの企画当初は「角田の話題だけで1週間乗り切れるだろうか」と、かなり不安でした。ところが、取材候補をピックアップしていく中で気付いたことは、記事が足りなくなるのではなく、記事を載せる紙幅が足りないことでした。
こちらを記事にするなら、あちらは見送らないといけない…と悩み、結果として記事にできたのは取材候補の6割くらいでしょうか。グライダーや月2日しか営業していないそば店、シンケンファクトリー、地域課題の解決に取り組む若者etc…。まだまだ紹介したい話題がありました。今後、タイミングを見て紹介できればと考えております。
通常は取材を受けていただけない店舗にもOKをいただくこともありました。そうした地域の温かい支えにより、1週間の特集を無事に終えることができたこと、改めて感謝申し上げます。 ウイークは角田の魅力的なところを紹介することが趣旨の企画となり、取材する側としても楽しみながらできる仕事でした。しかし、下半期は気持ちを切り替えていきたいと思います。直近では7月の角田市長選。継続的な課題で言えば、経営難の阿武急を巡る議論の加速化していきます。場合によっては衆院解散もあるかもしれません。
市長選は現職のみが立候補を表明しており、2012年以来の無投票が視野に入りつつあります。人口減少・少子化による地域社会の縮小が予想される中、どのような地域社会にしていくのか。多様な考えが示され、議論されることが望ましいところ。仮に無投票となれば、現市政4年間に対する評価の可視化という観点からも残念なところです。
阿武急については、沿線自治体でつくる「在り方検討会」で数十年先の将来を踏まえた方針が示されていく可能性があります。今すぐとはならずとも、廃線やバス転換なども十分ありえます。 本年度は角田市にとって大切なタイミングの年になるかもしれません。支局記者として明るい話題だけでなく、地域課題について改めてアンテナを張っていきたいと思います。