2023/10/1UP


市議選と新聞と

 10日に行われた角田市議選。定員16人を19人で争った選挙戦は、現職13人と新人3人が当選する結果となりました。少子高齢化対策や防災・減災、充実した医療、農業施策、阿武隈急行の行方…さまざまな市政課題があります。4年間で解決できることは決して多くないかもしれませんが、時間も残されているわけでもありません。市民の負託に応えられるよう、ぜひ駆け抜けていただきたいと思います。 投票率は54・41%で、過去最低だった前回選挙58・06%を3・65ポイント下回りました。特段の大きな争点やトピックが見いだされていない状況だったので、関心を集めることは難しかったのかもしれません。同規模自治体と比較しても特別低いわけでもありません。しかし、約半分が投票をしなかったことについては、目を向けないといけないと感じます。 前回投票された方の大半は今回も投票したと考えられます。すると下がった投票率「3・65」は、この4年間で選挙権を得た若年層の割合が高いのかもしれません。公表されているデータでは年齢別の投票行動が分からないので、全て推測に過ぎませんが…。 いずれにしても、議会に対する無関心が進んでいいことはありません。関心が高まれば、担い手が生まれ、刺激や張り合いが出てくるというもの。そこから新たな発想や意見が出てくるのではないかな、と思います。 少し話を変えてしまいますが、今回の投開票日翌日は休刊日に当たってしまいました。翌朝には多方面から「号外はないのか」と問い合わせがあり、おしかりも頂きました。地域の重要なニュースゆえ、今後の対応に課題を残してしまった形です。号外発行は私個人で決められることではないので回答は控えさせていただきますが、私自身、選挙結果に対するニュースの需要を改めて強く感じました。反省しております。読者の方々に見限られぬよう、日々しっかりとニュースを届けてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
当選証書を受け取る新市議