2023/8/1UP


女性の力

 22日に早くも梅雨が明けました。暑い日が続いていたので「ようやく」と言ってもいいのかもしれません。「今年は暑い」と、毎年口にしていると感じます。なんだか年々高評価になるボージョレ・ヌーボーのキャッチコピーのようですね。 体調には気を付けたいところですが、8月はイベントがめじろ押しとなります。かくだ牟宇姫夏まつりや藤おと祭り、4年ぶりに開催されるアルプスアルパイン角田工場の夏祭りもあります(こちらは有名お笑い芸人も参加だとか)。先日、かくだ牟宇姫夏まつりに出店する角田高校の生徒たちと商工会青年部の打ち合わせにお邪魔しました。  同校とまつりの連携企画は2年目。今年も約80人の生徒たちが手を挙げました。綿あめやチョコバナナ、ジュース、くじ引きなどの出店に向けて、高校生たちは「こうしたらかわいい」「この味付けをしてみたい」など次々と提案。青年部のメンバーが指導の下、店のコンセプトだけでなく仕入れから販売まで、本格的な商売のノウハウを学びながら企画をまとめました。 意外に感じたのは、突拍子もない企画がなかったこと。せっかくの機会なので、大人がたじろいでしまいそうなアイデアが出ることを個人的には期待していました。が、今の高校生は自分の時よりも大人びているようですね…。 また、少し気になったのは女子が圧倒的多数だったこと。理由は分かりませんが、女性のほうが新しいことへの挑戦や、変化に臨機応変に対応できるイメージがあります。それは、インドアな私に対して、妻がアクティブだから感じるのかもしれませんが。 思い出すのは福島で働いていたときのことです。東京電力福島第1原発事故で避難した仮設住宅で、集会所の行事などに参加するのはいつも女性ばかり。男性は自室で過ごすことが多く、なかなか新たなコミュニティーになじめない傾向がありました。いわゆる孤独死も知る限り男性が多かったです。男女で語る時代ではありませんが、体感として強くありました。 地方衰退の背景に、女性が都市部に出て行ってしまうことがあると言われています。地元で働く場が少ないということなどが理由に挙げられます。女性の力を生かせる環境をもっと整えていく。これが、地域の未来につながると感じます。 市役所でも部課長級の女性はまだ少なく、女性市議は定数16人のうち2人だけ。まずはこのあたりから変化があると雰囲気も変わるような気がします。