2012/6/1UP
スポーツのまち
最近、スポーツを抜きに角田を語ることが難しくなってきた。特に今年はスポーツ絡みの話題が何かと豊富で、地域ニュースとして記事でも少しずつ紹介させてもらっている。まずは飛ぶ鳥を落とす勢いのサッカーJ1・ベガルタ仙台。昨シーズン、京都から移籍した角田誠選手と同名の縁で、市民らが組織した「角田で角田誠選手を応援する会」がチームの好調を背景に、盛り上がりを見せている。発足から約1年の先日、市内で初の激励会が開かれ、会員が角田選手と交流を楽しんだ。プロの選手というスーパースターと触れ合い、サッカー少年たちも刺激を受けたに違いない◆さらに今夏、ロンドンパラリンピックに出場する車いすバスケットボールの男子日本代表が、角田市で国内最終合宿を行う。東日本大震災の津波で、山元町にあった岩佐義明ヘッドコーチの自宅が被災。角田市に移住したのが、合宿開催のきっかけになったという。日本代表候補も複数所属し、岩佐さんが率いる強豪「宮城マックス」(仙台市)の練習風景を見せてもらったが、車いすがぶつかり合ったり、激しく転倒したりと、すさまじい迫力があった。高齢者スポーツも忘れてはならない。10月に県内で「ねんりんピック宮城・仙台2012」が開かれ、角田市では水泳が実施される予定だ。熟年スイマーの活躍に期待がかかる◆小中学生にスポーツの楽しさを教えるという点では、総合型地域スポーツクラブ「スポーツコミュニケーション・かくだ」(スポコム・かくだ)の活動も目が離せない。サッカーやランニング、バスケットボールといった主要な競技だけでなく、親子キャッチボール、チアリーダー、ボートなどのユニークな競技に挑戦できるのもスポコムの大きな魅力。今年はついにグライダー教室が登場し、ラインナップに角田らしさが加わった。アイリスオーヤマ、仙台大の選手やコーチ陣がボート教室に携わるなど、指導面でも一流どころをそろえる。こんなに恵まれた環境はどこにでもあるわけではない◆地域おこしに直結しなくても、スポーツが盛んかどうかは、まちの元気度を計るバロメーターになる。角田でのスポーツ熱、機運の高まりを紙面できちんと伝えなければと決意を新たにしている。ところで自身を振り返ると、スポーツは見る専門になってしまった。高校を卒業して以来、本格的な運動から遠ざかっている。角田に来てからも「ゴルフを始めないか」という誘いを、のらりくらりとかわし続ける始末。そんな調子では、メタボ体形の改善なんてできるはずない。そろそろ運動不足解消に本気で取り組まなくては。