2005/05/01UP


初めまして

 角田のみなさま、初めまして。4月の異動で仙台の本社から転勤してきた上田敬(うえだ・けい)と申します。 市民のみなさんには、取材を通して、また、同じ街で暮らす「お隣さん」として、色々とお世話になることがあるかと思います。前任の斎藤秀之と同様、なにとぞよろしくお願いします。このコーナーに登場するのは初めてですので、まずは自己紹介から。生まれは神奈川県横浜市。父親は富山県、母親は鹿児島県の出身で、宮城県はもとより東北地方にもまったく縁故はないのですが、どうしたわけか河北新報に勤務することとなりました。仙台の本社で警察担当を一年(新入社員で何をしたらよいか分からず、名ばかりの「サツ回り」でした)、岩手県北の二戸支局で三年、再び本社に戻り内勤部門の整理部(見出しやレイアウトを考える部署)で三年、そして現在の角田支局に至っています。趣味は山登りと山スキーなのですが、支局勤務となりますと管内を出ることがなかなか難しく、しばらくは蔵王連峰を見るだけで我慢することになりそうです。阿武隈川の堤防近くにある支局兼自宅で、妻と子どもの三人で暮らしています。「地方記者」というと、水谷豊さん主演のテレビドラマでおなじみの方も多いでしょう。「ああいう感じなんですか」とご質問を受けることもしばしばですが、そこはやはり現実とドラマの世界は違います。行く先々で、「スリルとサスペンス」に富んだ殺人事件にぶつかるといったことはまずありません。当たり前ですが。日常の取材の中心はイベントや地域の話題。それに選挙や行政の動きといった生のニュースが加わります。みなさんとお会いするのも、これらの取材を通してということになるでしょう。カメラをぶら下げてウロウロしている記者を見かけたら、気軽に声を掛けてみてください。「何が記事になるのか」「何がニュースなのか」。この仕事に入って八年目になりますが、一番難しい問いなのかもしれません。自分なりに考えた答えは、「誰かに教えたくなること」がニュースなのです。茶の間や職場、ご近所さん同士の井戸端会議などなど、 さまざまな出来事が話題に上るでしょう。その中で「へー」「なるほどね」「そうだったのか」「それは許せない」とみなさんが感じたことが、記事になっていくのです。そんな驚きを感じたら、まずは0224−62−1568へ。「おっとり刀」ならぬ「おっとりカメラ」で駆け付けます。なんだかCMのようになってしまいましたが、どうかたくさんの情報提供、お願いいたします。「不正を暴き、社会正義を実現する」と いったスクープも大歓迎ですが、それとともに、この地域をもっともっと輝かせるような話題を探していきたいと考えています。新聞の一番大切な役割は、「人と人をつなぐお手伝い」なのですから。

それでは、また来月。
河北新報角田支局  上田 敬
kakuda@po2.kahoku.co.jp
FAX 0224(62)0707