2026/2/1UP
角田の伝統
宮城県の冬の風物詩といえば、どんと祭の裸参り。県内で最も過酷と言われる角田ですが、今年も参加してきました。
14日は特に気温が低かったようで、肌を突き刺す寒風に心が折れそうになりました。が、歩き始めてしまえば慣れてしまうもの。沿道からの声掛けにも支えられ、無事に歩ききることができました。来年に40回目を迎える角田の裸参り。過去に参加したことがある方も、参加したことがない方もたくさん集まって盛り上がってほしいと願います。
「どんと祭」の呼び名が生まれたのは明治時代以降で、河北新報の記事がきっかけらしいです。1906(明治39)年1月14日の記事は「九州地方では一般に正月の松を神社の境内で焼くが、これをドンドととなえている」と紹介。その上で「大崎八幡の松焚祭もすなわちこれドンドであって、その神体が(大分県の)宇佐八幡の分身ゆえ九州の方の習慣が何かの場合にここ仙台に紛れ込んで古来の慣例となったものとみえる」と表記。以後、紙面で「松焚祭(どんと祭)」と表記するようになったとようです。
今でこそ笑い話となりますが、実は西日本とのつながりを示す史料はなく、記事に根拠はないとのこと。大昔の記者が勝手に間違えて勝手に使い続けていたら、自然と溶け込んでしまったと推察します。情報が多角化した現代なら間違いを指摘されて上司に怒られてしまうのでしょうが…。
角田市の伝統となっている裸参りとは別に、個人的には見てみたいと思っているのが「阿武隈川いかだ下り大会」。2010年ごろまでは開催していたようですが、現在は催行されていません。水位の低下もあり再開は簡単ではないかと思いますが、地域を縦断する1級河川を使ったイベントは大きな意義を感じます。いかだに乗るのもよし、グライダーから眺めるのもよし。夏の裸参りとも言える光景が目に浮かびますね。
