2023/3/1UP
懇談会の声
大寒波が襲うなど、今月は角田でも降雪の日が多くありました。ある日の夕方、想像以上に降り積もる雪に不安を覚え、雪かきスコップを購入しようとホームセンターへ。すると、私と同じように考えた人は少なくなかったようで、スコップが飛ぶように売れていました。角田でも意外と雪かきスコップを持っていない家庭もあるのだと知りましたが、それは暮らすエリアで異なるのかもしれませんね。最近は暖かな日もあり、少しずつ春が近づいているように感じます。
気候が地域で異なるのかは分かりませんが、抱える課題には地域性があるかと思います。先月からスタートした角田市によるまちづくり懇談会は、地域住民と市執行部と直接意見を交わす貴重な機会とあり、多くの人々が参加しています。各地区で順次開催されているので、本当は全会場の様子をうかがいたかったのですが、2会場の参加にとどまってしまったことが悔やまれます。
懇談会では、地域活性化にむけた発信力を問う質問や耕作放棄地の活用策を巡る提案、後継者問題、地域の乗り合いタクシーのような発案も出ました。いずれも、少子高齢化による影響がある課題に対する疑問が多かったように感じます。
地区の将来性、継続性に対する不安の声は多く上がりましたが、やはりというべきか、そもそもの参加者の年齢層が高い印象がありました。未来に向けた議論の中心となるべきであろう20~40代の参加者はほとんど見当たらず、今年35歳の私が会場で少し浮いていたように感じました。そして女性参加者も非常に少なかったです。
懇談会は全会場が平日午後6時半からの開始。仕事により参加が難しかったこともあるかもしれません。ですが、極端に若い人の参加者が少ない現状が危機と捉えるべきなのかもしれません。
地域の声を行政に届ける方法は懇談会だけではないと思いますが、公の場で意見し、市執行部の考えや方針を知る機会はそう多くありません。懇談会参加者の現状を見ると、施策に若年層や女性の意見を生かすにも、十分に意見をすくい上げられない可能性を感じました。日々の取材では、地域に対しての思いや考えを持っている若い方の話を伺うこともたくさんあります。そのような方々の思いが届けられるシステムになればいいのですが…。まずは私が紙面を通じて伝えられるようにしていきたいと思います。