2022/10/1UP
角田ねぶた
東北三大祭りの一つ、青森ねぶたが角田市に…?
まだ決まったわけではありませんが、実現に向けた動きが始まりました。発起人は25歳の若佐谷至さん。先日に「角田市ねぶた委員会」を立ち上げ、SNSで参加者を募り始めました。若佐谷さんは青森市出身で、現在は角田市内の企業で働いて2年半になります。
企画を考えたきっかけは、今夏に帰省した時、母が持っていたねぶた祭りで使う篠笛を久しぶりに目にしたことでした。若佐谷さんは通っていた青森工業高の「ねぶた部」の活動に協力して「出陣」も経験しており、「趣味で笛を吹いていてももったいないなぁ」と思ったからだと言います。また、老若男女が一体となる熱狂的な空間を幼いときから見てきた影響もあり、大学時代を過ごした埼玉県でのお祭りを見て少し物足りなさを感じていたことも背景にあるようです
委員会はまだまだ小さな組織ですが、夢は大きく2年後にねぶたで角田を練り歩くこと。10月から本格的に笛の練習などを始めるとのことです。私はねぶた祭りを見たことがありませんが、あの活気はテレビ越しでも引き込まれるものがあります。その祭りを角田で見られるかも知れないと思うと興奮しますね。
取材先などから、角田に映画館や百貨店、花火大会などがあった頃の話を聞くことがあります。しかし、人口の減少や少子高齢化が進むと共にあらゆる物事が縮小したり消えてしまったり…もちろん、人口や店舗の数で街の魅力が決まるわけではありませんが、現在よりも活気があったのだろうと想像します。
地域活性化に向けた活路がなかなか見いだせない中で、若い人から生まれる新しいアイデアを地域で後押しできることが大切にしたいところです。おそらくですが、角田でねぶたをやろうと考えた人は過去にいなかったのではないでしょうか。そして、実際に行動に移すことができることもなかなかできないのではないでしょうか。
ゼロからのスタートとなるねぶた委員会には、これから乗り越える壁が数多くあると思います。ですが、若佐谷さんは「インパクトのあるものを生み出したい。継続的なものとなり、歴史に刻まれるようになれば」と気合十分。早くも2人の会員が参加しており、「1年後には30人にしたい」と話します。
興味のある方は、Kakuda.Nebuta@gmail.comまで。角田支局在任期間中に「角田ねぶた」を取材できることを期待しています。
活動を始めた「角田市ねぶた委員会」。
真ん中が発起人の若佐谷さん。