2018/7/1UP



 昔あった、育毛剤のコマーシャルをご存じでしょうか。「髪は長~いお友だち」。少年時代でしたが、「漢字からキャッチコピーを作ったのか」「漢字がキャッチコピーに合わせたのではないか」と、一瞬分からなくなるぐらい驚き、感心しました。コピーライターのうまさにうなったものでした。  台風が早々に発生し、東北南部も例年より早く梅雨入りしました。7月ごろまで暑さが続いた昨年と打って変わったようで、長雨が懸念されます。国による生産調整(減反)が廃止され、生産の目安に変わった元年で、米価の動向が注目されますが、その点で考えると、不作による米不足は生産者にとってマイナスになるとばかりは言えないのかも知れませんが。野菜や果樹に対する長雨の影響も心配されます。  長雨では、水害の危険性が高まることも危惧されます。最近の気象はやはり地球温暖化を思わずにいられません。異常気象による洪水は1000年単位で起きているとの説があります。ほぼ1500年前に、阿武隈川下流域で大洪水があった痕跡があったといいます。1000年単位で物事を見なければならない課題というわけです。  どんなタイムスパンで物事を考えるか。日頃、目の前のことに追われるだけで精一杯の身としては、痛い問題です。人生100年時代と言われると、「あまり長いのも大変だな」と思いますが。  伊勢神宮の式年遷宮の20年、30年一世代。還暦の60年を、角田市も今秋に迎えます。明治維新から150年でもあります。  かつて「ゾウの時間、ネズミの時間」というベストセラーの本がありましたが、生物の寿命はおおむね、心臓の鼓動、脈拍の回数で一定しているのだそうです。血液が循環する時間が、命の長さです。短気を起こしてかっかして血の巡りが早くなると、命を縮めることになるのも道理、何となく理解できるようです。  安倍政権の下、財務省の公文書改ざん、削除など信じられない事態が起きました。長期政権の弊害で、「長いものに巻かれろ」の典型としか思えません。日大アメフト部の危険タックルも、長期独裁の現れと感じています。長くなり過ぎて思考が滞ることが最も問題でしょう。  文章も長いと飽きられます。適度な長さで必要なことを伝えられるよう心掛けて、筆を置きたいと思います。


かくだ梅まつり

ホタルまつりの高蔵太鼓