2018/2/1UP


節目の平成30年

 読者の皆様、今年も宜しくお願い致します。2018年、平成30年が始まりました。皆様はどのような新年を迎えられましたでしょうか。平成31年4月末で天皇陛下が退位されるため、通年では平成最後の年である今年は、時代のターニングポイントになることでしょう。  安倍晋三首相の念願である改憲発議が年内にも行われる可能性があります。施行70年が経った憲法がどうなるのか。9条に自衛隊明記の条文が追加されるのか、議論の行方が大詰めを迎えそうです。2月には平昌冬季五輪があり、フィギュアやスピードスケートなどで日本勢の活躍が期待されます。北朝鮮が五輪参加を表明し、アイスホッケー女子で史上初の南北合同チームが実現するようです。ただ、北朝鮮が核開発をストップさせる気配は見えず、朝鮮半島の動向が今年も注目されます。平成は東西冷戦の崩壊とともに始まり、バブル後の景気低迷による失われた時間が長く続きました。一つの時代の終幕へ、感慨を覚えることが増えそうです。  農業も転換期です。半世紀続いた減反が廃止されます。生産調整割り当て代わる目安は、とりあえずほぼ変化がありませんが、米どころ角田にとって大きな節目です。農業政策の転換は、経営感覚や競争力の向上などが狙いで、方向性は論理上は誤っていないように見えますが、担い手が高齢化している地域の現実を見ると、日本の農業、農地はどうなるのか心許なさを覚えています。  そして角田市は市制施行60周年を迎えます。還暦の歳月を踏まえ、角田のこしかたを振り返るには絶好のタイミングでしょう。市は地方創生で牟宇姫ブランドの創造事業に取り組み始め、市制60周年のモチーフになりますが、「地域の資源掘り起こしは、もっと前から考え、実行すべきでなかったか?」との思いを抱きます。牟宇姫輿入れ400年と、江戸時代からの歴史があるのですから、市制60年の一過性でなく、息の長い取り組みにしてほしいものです。  気になっているのが、市内の主なまちづくり活動が20~30年経過し、その後があまり目立っていない印象があることです。もちろん、個々に5~10年の催しは多く、継続は力なりで、市民活動を続ける方々の努力には本当に頭が下がります。ただ、市全体に関わる事業としては、宇宙っ子まつり、ベートーベン第九、菜の花まつり、梅まつり、どんと祭裸参りなど20年単位の行事の後続が足踏みしているように感じるのです。新しい担い手がなかなか育っていないことを物語っているのではないかと感じます。何か一つのことが形になるのは、まず10年かかります。今後は市制100年へと長いスパンを見据えることが重要でしょう。


2018.1.8 10人11脚徒競走大会


2018.1.14 かくだどんと祭はだか参り