2015/2/1UP


中学生議会

 角田市の人口は現在の約3万人から、2040年には2万人弱に減るという推計があります。市議会議場に市内3校の18人が集い、先日開かれた中学生議会でも、人口減少問題に関する一般質問が行われました。授業のアンケートで「将来は角田に住みたくない」という意見が大半を占めたという話題に始まり、理由を列挙。車のない学生や高齢者には交通の便が悪い、買い物の場所がない、阿武隈急行の運賃が高い、などなど。バス路線開設や大型ショッピングセンター誘致の計画の有無、定住促進プランの効果を市側に問いただしました。 答弁した市長は、バスに代わるデマンド型交通の利用率や阿武隈急行の運賃補助、新規住宅取得者数などを挙げて市の施策を説明。「豊かさの尺度は人さまざま。不便もあるが、新鮮な農産物や人の温かさなど角田のいいところに目を向け、1度は都会に出ても将来は戻って来てほしい」と最後は半ば懇願調でした。 さらに突っ込んだ再質問はなく、「ちゃんと考えてくれているんだなと思った」と生徒。ひとまず納得してもらえたようですが、若者をつなぎ留める魅力あるまちづくりには課題が多そうです。